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週末食べ歩き、東北。二日目の目的は仙台の『クロモリ』さん。
スタートは薬膳スープから。とっても美味しかったし、こんなコースの始まりもいいなって、素直に思えます。
先ずは点心の大根餅。以前は冬にしか出さなかった大根餅ですが、大根の力のある無しに関係なく、食べる度に感動します。
エビ蒸し餃子は、今回ワタリガニの旨さが加わりこれまた流石の一品!
続いて小籠包にウニ。小籠包そのものの美味しさは抜群。スープ多めという仕立ても面白かったのですが、宮城県産のウニをそのままのせてしまったのがとっても残念。うま味調味料代わりに使える便利なウニですが、小籠包にのせただけでは、料理とは呼べません。宮城県産というだけで質がともなっていなかったのも大きな問題です。
クロモリさんの弱点は魚。この日の蒸した赤ムツも、たぶん仙台の飲食店では1・2を争う美味しさに仕上がっているのでしょうが、他の技術が突出して素晴らしいのに比べ、アラだけがめだってしまいます。
斎藤豚 のチャーシューは鉄板の美味しさ。
フカヒレの煮込みは、最高のヨシキリザメの尾ビレを選んでいただいたこともあってフカヒレそのものの美味しさがさらにはっきりとしてきました。スープの雑味も消えたので、煮込んでさらに美味しくなります。他では食べられない感動の味です。
クラゲで口の中をさっぱりと切り替えた後は、干し鮑。
化学調味料やオイスターソースを使わず、干し鮑そのものの美味しさを引き出した相変わらずの美味しさ!
さらに進化を期待してしまいます。
次の鶏も、「パリッツ!」「ジュワッツ!」と最高の仕上がり。本当にクロモリさんの調理の技術には感心します。ただし、残念なのは鶏の質。明らかに肥育期間が短く、餌や飼育環境に問題を感じてしまいます。
軽くだしてくださる麻婆ナスも 目の覚める旨さでした。
〆のクロモリ麺、今回は鳥とシジミのスープでしたが、旨味は濃いけど独特のクセがあるシジミと、食感以外特徴の薄いクロモリ麺ではバランスが取れていないように感じました。
気分を変えるためにお願いした炒飯。こちらはいつ食べても文句なし、最高の美味しさでした。
最高の点心と最高の広東料理を自在に組み合わせ美味しく表現できるのは、クロモリさんならでは。
次回新店舗での飛躍がさらに楽しみです。

クロモリ

クロモリ

クロモリ

クロモリ

クロモリ

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