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カウンターの席につこうと扉を開けた瞬間に目に飛び込んできたのは鮮やかなピンクの桜。
石川県の森本から取り寄せた深山八重桜で迎えてくださったのは、石川県野々市市にある『すし処 めくみ』さん。
空港からタクシーで”絶賛”駆け付けた友人、列車の遅れで金沢駅からタクシーを飛ばしてやってきた友人それぞれ少々ドタバタしましたが、能登島岩牡蠣の滋味深い味にほっこりとさせられ、無事にスタートすることができました。
ここでしか味わえない柔らかく香り高い蒸し鮑。最初そのままで頂いた美味しさはもちろんの事、キモを合わせて旨味たっぷりにしていただくと、あっというまに恍惚の世界に引きずり込まれてしまいます。
お造りは能登島のヒラメ、鳥取の赤イカ、そして今回お目当てのトリ貝。
今年は雪が降らなかった影響で数も少なくサイズも小さいそうですが、やはりこちらでいただくトリ貝の香りと味は別格です。
続いてマフグの白子。
色、香り、味、柔らかい口どけ、全てが素晴らしい海苔を味わった後は、これから美味しくなるノドグロを焼いたもの。
そして嫌な味や香りが一切しない、きれいに旨さだけが爆発する炙ったクチコ。
最後にタコ焼きでつまみは終了。
握りは細かく包丁を入れ甘味たっぷりでいただく赤イカから。
解禁されたばかりでまだ寝かせが足りないとはいうものの、他では味わえない美味しさの白エビ。
はだてのウニをこれでもかというくらいたっぷりつかったウニの握り。
シーズン最後、そして相変わらず別格に旨いタラの白子の軍艦。徹底した温度と水の管理があればこそ実現できる美味しさだそうです。
七尾湾の入り口付近で獲れたサクラマスの醤油漬けの握りにもうっとりさせられます。
そしてトリ貝。
軽く火をいれたボタンエビ。
そして今回初、香ばしく焼かれたホタルイカと酢飯の相性が素晴らしいホタルイカの握り。
焼いたノドグロの握り。
煮アワビ。
玉子焼き巻き。
岩のりのお吸い物で一通り。
この日は普段よりは少なく250キロくらいしか走ってないそうですが、良い素材を入手するための努力と手間には頭が下がります。
通えば通うほど大将の凄さがわかる一方、通えば通うほど、日本の漁業の衰退、水産資源の枯渇問題、温暖化を含めた環境の悪化をひしひしと感じます。

すし処 めくみ

すし処 めくみ

すし処 めくみ

すし処 めくみ

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