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続いて、卯月の『本湖月』さんは、お花見。
始めに一寸豆とカタクリ、ミル貝にウドと芽吹きのエネルギーを感じさせる山菜からスタート。
続いて出されたこの季節ならではの木の芽田楽は、このためだけに作られた11代の楽の器と削りたてで瑞々しい青竹の串とのコントラストが絶妙です。
夜桜が浮かぶ外蒔絵のお椀の蓋をとると、そこには桜の花びら。中には甘鯛の生地にコノコとハマグリをしのばせたしんじょうに松露とウド。
お造りは花筏のお皿に明石の鯛と淡路のウニ。格調高く春蘭が添えられています。
イイダコの焼き物の横には小皿にのったイイダコの卵。木の芽味噌と合わせていただくと、見事な乾山の桜が現れます。
華やかな金の船に乗った八寸。
鼓のお皿に桜餅の見立てたホタテとサヨリ。
それに合わせて酒器も13代楽の鼓の盃に代わります。
三色団子に見立てた3本の串には、エビ・湯葉・長芋、鯛の子・きゅうり・アナゴ、マスやこんにゃく、
行燈の器の中には白エビ。
朝採れの筍は、貝塚木積産。今年も美味しい筍をいくつもいただきましたが、間違いなくNo.1の美味しさでした。
イセエビの焼き物に蓬豆腐。
舌も身体も清められるようなたたき蕨をのせた手打ちそばをはさんで、筍ご飯。鯛の身とアラを炒ったものがふりかけられて旨味倍増です。
能登の新モズクの赤出汁と香の物。
黄色い器とコントラストも鮮やかなエンドウ豆と丹波の白小豆のきんとん。
お薄。
サイダーの寒天とあまおうで終了。
花入れの桜を愛でながら、一番贅沢なお花見を満喫することができました。

本湖月

本湖月

本湖月

本湖月

本湖月