結構激しい雨の中降り立った秋田空港から、友人に案内されて向かった場所は秋田市内から60kmも離れたにかほ市。
行ったことはもちろん聞いたこともない地名ですが、鳥海山と日本海、山と海両方の幸に恵まれた場所です。
Googleマップの示す場所はレストランがあるようには見えませんでしたが、灯りをたよりに近づくと、雰囲気のある建物に『Remede nikaho』の看板が見つかりました。
4月2日にオープンしたばかりのこのレストラン。
雰囲気があるのも当然で、元はTDKのゲストハウスだったそうです。
慣れない土地に移り住んでオープンしたばかりのお店ですから、店内の設えはもちろん素材・調理・レシピ等全てにわたって突っ込みどころ満載なのは当然なのですが、恵まれた土地と可能性を感じさせるシェフのコンビネーション、チャーミングな奥様の選ばれるワインとサービス、素敵なロケーションと建物が作用し合ってとても楽しい時間を過ごすことができました。
地元との関係を作り、技術を磨き、個性的で魅力的な唯一無二のレストランに育ってくれることを願いながら、雨の中秋田市へと戻りました。
お料理は土田牧場のヨーグルトと飛良泉の酒粕を使ったアミューズからスタート
豆乳を使ったクレソンのスープにホタテ、モッツァレラチーズのエスプーマとヘーゼルナッツオイルで仕上げたもの
ナスのコンフィとテッド・ド・フロマージュ？にいぷりがっこが印象的な卵のソース
バスク産のフォアグラと枝豆のペーストをクッキーで挟んだもの
鱈に古代米みその泡とクレソンの花を添えて
比内地鶏のパイに鶏の出汁をつかったソースとイチヂクビュレ
メロンとアイスクリーム
プティフール
とても難しい制約条件をきちんとクリアしながら、シェフのお料理の良さを引き出す6種のワインのペアリングは、とても気持ちよかったです。