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立春大吉の『本湖月』さんは、キンコ、バチコ、コノワタの入ったユリ根のすり流しからスタートしました。
毎度の事ながら、一口いただいた瞬間から外の喧騒も移動や仕事の事もすべて忘れさせ、日本料理の世界へと引き込まれてしまいます。
恵方巻きに見立てた三つ葉、穴子、海老そぼろの入った蕎麦寿司。北北東を向いて無言でいただきました。
オコゼ、金時人参、カブラみぞれで仕立てて蕗の薹を散らしたお椀は言葉にするのがもったいない位の美味しさ。梅にウグイスの図柄が美しい明治時代の器にも見とれてしまいます。
永楽のお皿にのせられたオコゼの皮、胃袋などを使った煮こごり。
塩麹とお酢との相性がおいったりな白甘鯛の昆布締め
細かい包丁でねっとりした味わいの甲イカは、昆布締めしたウニと一緒にいただきます。
立春大吉ということで7つの運を込めた八寸には、ニシンと生数の子のきずし、ダイコン、ニンジン、インゲン、レンコン、ナンキン、キンカン。
甘エビの麹漬け、蕗の薹みそ、あん肝そしてクワイせんべい。いつまでも日本酒が楽しめそうです。
津居山のカニは炭火で殻の面を焼いてから反対側を松葉で炙り、食べやすく目の前で仕上げてくださいます。
今の時期しか食べられないワケギの新芽が美味しいブリシャブはチリ酢で。
箕面の水菜とクジラさえずりの芥子和え。
カニご飯。
丹波産白小豆ときんかんの入った椿餅 。
晩白柚の白皮炊き、晩白柚、せとかに三ツ矢サイダーのジュレとカルピスシャーベット。
食べログアワードのシェフズチョイスに選ばれたトロフィーを見せてくださりながらのお話も、また楽しかったです。

本湖月

本湖月

本湖月

本湖月

本湖月

本湖月