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さて後半。
秋田錦牛タンの吉野煮は、ネマガリタケをスライスした物の食感・サマートリュフの遊び・マッシュポテトの旨さが組み合わされ、立派にメインをはれそうな美味しさです。でもちゃんと計算がされていて、タンの脂がきれいに取り除かれている絶妙な旨さは、次のお料理に影響したりしません。 
八寸の目玉は、とても貴重な久六島産の巨大鮑。
調理された状態でも大きさと身の厚さに驚かされます。
房総のマダカアワビとはまた違う味わいが、たかむらさんならではの調理によって記憶に残る美味しさに仕上がっていました。 『日本橋蛎殻町すぎた』さんで出されるアワビのキモの味噌漬けをたかむら流にアレンジしたキモもまた格別です。
秋田産アマダイの松笠揚げも西でいただくものとは違う、爽やかな味わいです。
今回の〆のために、悪天候にもかかわらずご用意して下さったのが、天然のウナギ。
これがまた目からウロコの旨さ!
たかむらさんは2年前と変わらない仕事をされたいるだけだと思いますが、私自身が少し成長できたので、たかむらさんのウナギの良さが以前より理解できるようになったのだと感じました。
イチゴ好きの私にはたまらない、路地物のイチゴを使ったデザート。イチゴシーズンの最後を飾るに相応しい幸せな甘さでした。
私の食べ歩きの原点を共にした30年来の友人と訪れた今回のたかむらさん。感動と発見と学びにあふれた素晴らしい夜でした。
いつも美しい奥様、とってもチャーミングな味見番長、そして江戸料理の達人の技と努力と粋なはからいに、心から感謝しています。

日本料理 たかむら

日本料理 たかむら

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